賃貸物件に和室は必要?? その答えの一例として…
賃貸物件に和室は必要?? その答えの一例として…
築30年前後の2DK以上の物件で入居者の方が退去する時に家主さんとよく話に出て来るのがリフォームする時に和室を残すかどうかという話…
「必要ですか」「必要ないですか」…
入居者のニーズにより必要かどうかは変わってきますが、空室を早く埋めるという目線で考えれば間違いなく和室は必要ではないとなります。
その理由として挙げられるのが、和室を好む人が減ってきているというのが一番の理由です。
まずは最近の若い方は生まれた時から畳のある生活をしたことが無いという方もいらっしゃいますし、
掃除に手間がかかったり日光で変色しやすく家具やベッドを置くと痕がつきやすい…
さらに言えば、自分が所有するあるいは新しく購入する家具家電と合わない…そんな意見が多く聞かれます。
少数の意見ですが、畳があったほうがいいという方もおられます。
その意見は入居者が親と同居する場合や入居者自身が年配の方であれば畳があったほうがよい。
物を落としても壊れにくい…小さなお子さんだとこけてもケガしにくいとか…
別の意見では家主さんが年配の方で畳の方が過ごしやすいと自分の意見を通す場合‥・
しかし、よく考えないといけないのはその賃貸物件で生活するのは入居者であって家主ではないということです。
リフォームやリノベーションで入居率をアップせる為には部屋探ししている方に選んで頂ける確率の高さを優先させなくてはいけません。
その為和室は必要ではない!!となってくるのです。
では単純に畳をフローリングやクッションフロアに変えればよいか…
そこもNO!!です。
元々が和室だった部屋は天井や壁紙も和室風になっていますから出来るならこの部分も変更する事をお勧めします。
あと・・・やっかいな部分 それは、収納です。
和室の収納と言えば襖の横開きというのが一般的(ドラえもんがベッドにしているあれです)ですが、せめて襖を少し今風なクロスに貼り変えて
押入れの中もクロスを貼れば和室のイメージは変わってきます。
せっかくのリフォーム
少し余裕があれば襖自体を洋風の引き戸に変更したり押入れの棚を取って洋服が掛けられるポールを付けるなどしてクローゼットにしてしまえば
元々和室だったイメージはほぼなくなります。
ただ勘違いしてはいけないのは和室=不要なのではなく
賃貸で入居者の方に早く選んで頂くためには和室より洋室の方がよいということです。
それには例外などもあり古民家風の建物だったり戸建を賃貸する場合など、ニーズによっては畳の方が好まれる場合もあります。
う~ん そう書いてしまえば迷いますよね。
どうする?? 賃貸をリフォームやリノベーションすることに慣れていて実績のある不動産管理会社に相談するのが一番よいと思います。
特に家主さんが自分のイメージで進めると部屋探ししている方とのギャップが生じて中々決まらないということはよくあります。
せっかくお金をかけて畳を新調したり襖を新しくしたけれどもう一度やり変えになるとかけた費用と入居者が決まらなかった日数だけ無駄ということになります。