「「かぼちゃ畑」化する足立区」…
つい先日、東洋経済の電子版にこんな文字が掲載されていました。
「「かぼちゃ畑」化する足立区」…これは足立区にかぼちゃの畑が増えているという事ではなく5月に破産手続き開始が決定したスマートデイズの「かぼちゃの馬車」というシェアハウスが足立区内には少なくとも83棟存在、さながら「かぼちゃ畑」の様相を呈する。同社の別ブランドのシェアハウス「STEP CLOUD」(ステップクラウド)も含めれば、その数は120棟にまで増える。という話です。
数年前からネットで検索すればブームのように増え続けたシェアハウス。
新築当初は約8㎡の部屋が6万円前後だったものが現在では13,000円という家賃の現状。 周辺のシェアハウスも20,000円を切る家賃の物件も多く空きも目立っている。
多くのシェアハウスを近い場所に大量に供給されたことによるひずみによる家賃の下落、そして入居者が居ないといった現状。
そして、管理会社と銀行の不祥事もあってTVでもネットでもネガティブな言葉しか出てこない現実…
岡山ではシェアハウスを運営する方もまだ少なくかぼちゃの馬車の話を聞いても対岸の火事のように思うかもしれません。
しかし、ずいぶん前にブログに書いたことがありますが、今回のシェアハウスだけでなく、横須賀に新築が建ちすぎて新築が入居者が半年間で1件も決まらないという話を書いたことがあります。
そのように今は銀行にお金を預けても増えることは無い。 年金があてにならないという事で安定収入を得られる収益物件に目が向いています。
特に木造3階建てを建てることが出来るように法律改正があってからは鉄筋や鉄骨に比べて建築費が比較的安く、将来解体する場合でも解体費用が安い木造が重宝されています。
弊社の有る岡山市でもここ数年多くの木造3階建てが建築されてきています。
この木造集合住宅のメリットは建築費が安いという事が一番ですが、その分防音をきちんとしないと音のトラブルは鉄筋よりも高くなります。
安く建てられる建物だからこそきちんと標準以上を提供しなくては周りにたくさん建った建物と家賃競争になりそれに巻き込まれれば値下げでしか対応できなくなります。
木造の2階建て、3階建てが悪いのではなく鉄筋や鉄骨も同じです。周囲と比べて優位性が持てる何かがある…将来の拡張性があるなど建物を建ててからでは変更できない優位性を持った物件を建てることが長く賃貸物件で収益を上げることと考えます。
以前弊社では1LDKが数多く建てられる時期に1LDKを建てました。 無理をすれば2階建て10戸のところを2階建て8戸 それは駐車スペースに余裕を持たせることと賃貸ではほとんどない来客用の駐車スペースを取ること このスペースをつくることで13年目で周りに多くの1LDKが出来てきても比較的順調に入居してくださる物件になっています。
収益物件の場合スペースがあればとにかく一部屋でも増やしたいのは当たり前ですが、20年.30年と続く支払いを見据えて収益物件を考えないとかぼちゃの馬車は対岸の火事ではなくなります。