約束事と契約書の話…
賃貸を借りる時には当然契約書を交わします。
弊社の契約書類は結構びっしり書いてあり読むのが大変と言われます。
宅建協会作成の契約書類にいくつか手を加えているのでページ数が多くなるのですが、一般的な契約内容と慣習、もちろん物件についての説明等々書いてありますが、
それ以外に賃貸物件は集合住宅が多いので近隣や同じ物件に住んでいる方とトラブルにならないような約束事もあります。
夜10時以降は騒がないとTVなどの音量を絞る…又は隣がうるさいからと壁を叩いたりする行為はしないなど… 駐車場でも夜騒いだりしないとか共有場所に物を置かないなど…
大家さんや入居者に優しい不動産屋であることはもちろんですが、大家さんも入居者の方もそれぞれに約束事を守って信頼関係が生まれて賃貸が成り立つのだと思います。
先日こんな話がありました。
今空いている部屋を3ヶ月後から借りたいというお客さん。…リフォームも出来上がっていつでも入れる状態の部屋を3ヶ月後からはあり得ません。
大家さんと話をして1ヶ月間は待ってもいいけれどそれ以上は無理です。と伝えそれで交渉成立
しかし、契約時にまた数日入居日を延ばしてほしいという話…1ヶ月というお約束でしたのでそれは無理と伝えて納得…
今度は今いるところの火災保険を移動したいという話。 保険加入は条件にあるので移動は構いませんよと伝えましたが…今いるところにもしばらく物を置くという事…
それって新しいところに契約日から保険が掛けられるかどうか不透明という事ですよね。それではこちらはかけて頂かないと無理ですよとお伝えしても納得していただけず
その後「入居日が1ヶ月しか待ってくれないのは納得いかない」「あと数日延ばしてください」「保険は移動するのにどうして保険を支払うのか‥」とクレーム
きちんと説明しても納得していただけず、大家さん協議、今後トラブルが起きそうなので契約を辞めましょうという事になりました。
たしかに、大家さんも弊社もお客様に部屋を借りていただくために頑張っていますが、入居後にトラブルが起こりそうな場合は契約しないこともあります。
それって何故?? 家賃を払わない恐れがあるから??? いえいえ違います。 トラブルが想定されるからです。
基本的に口約束では言った言わないになりがちですが、契約以前に「聞いていない」「知らなかった」「そんな約束はしていない」などと言われる場合がたまにあります。
特に契約前には色々と説明をしますが、たくさんのことを伝えるので聞き漏らしという事もあります。
しかし、覚えて頂かないと困る内容はきちんと覚えていただけるように説明を心掛けています。
その為契約書類以外にもお渡しする書類が増えてくるのですが、それでもクレームが入る場合はこちらからのキャンセルという事もあり得ます。
長く住んでいただきたい賃貸物件ですが、1年の内わずかですがお断りする場合もあります。
部屋を貸すという点では間違っているのかもしれませんが、新しい入居者の方にも今まで住んでいる方にも気持ちよく住んでいただきたいと思っています。